こんにちは空き家の売却相談ナビです。今回は和式トイレしか無い空き家の売却事例について書いて行きたいと思います。和式トイレしかない家などは相続などで引き継いだ空き家に多いです。このような家の売却は一般的には難しいと考えられていますが優秀な不動産会社に仲介をしてもらえば適正化価格であれば売却できます。なお、空き家などで問題となる相続手続きにつきましては「相続開始から相続登記までの流れ」をご覧ください。

和式トイレしかない空き家

和式トイレしかない空き家相続などで引き継いだ古い家ではトイレが和式のケースが多いです。リフォームを進める不動産会社もいますが正直、築古の空き家を本格的にリフォームしても市場で売却できる価格はたかが知れています。

洋式トイレへのリフォームでは便座など全てを撤去し、タイルの段差部分を削り、給水管、排水管の調整を行い、新しい洋式便座を取り付けます。このようなリフォームでは安くても費用は15万円程度かかり、高いものだと30万円程度の費用がかかるケースもあります。

しかし、30万円かけてリフォームを行ったとしても築年数の古い一戸建ての売買では土地値以下でないと買主が現れないため高額なリフォーム費用が売買金額に反映されることは、殆どありません。

また、一戸建て全てをリフォームする場合は最低でも100万円の費用がかかるため、個人的にはこのような和式トイレしかない築古空き家の売却はそのままの状態で不動産投資家などに売るのが適切だと考えています。

実際に売却できた和式トイレしかない空き家

空き家が売却できた!
私が知っている中で実際に売却できた和式トイレしかない空き家は沢山あります。殆どの物件で買主は不動産投資家や不動産業者(解体後分譲)で一般の居住目的の方が買うのは稀です。そのため、売り出し価格が高すぎると内見(内覧)も殆ど無く、3年経っても全く売れないなんてケースはよくあります。

最近の売買事例としては築年数40年以上、相続税路線価2.5万円、土地面積75㎡の空き家が市場で売買されました。駐車場がかろうじて軽1台分確保できる不動産で売りに出した後、3ヶ月程度で売却できたとのことです。

この不動産は前面道路は2項道路となっており、セットバックは必要ですが再建築が可能なため土地の価値はそれなりにあります。

先生

売れた理由

この物件の概算価格を積算価格で見積もると120万円前後になります。実際に売買されたのは140万円なので家としては安いと感じるかもしれませんが市場価格での売買です。また「残置物やゴミがある空き家」「雨漏りしている一戸建ての空き家」に比べると再建築が可能なため買い手がすぐについたのだと思います。

地方の土地価格の推移

青森県の土地価格
(画像引用元:http://www.tochidai.info/)
上記は青森県の土地価格の推移ですがバブル崩壊後一貫して下落しています。青森県以外でも長野県や秋田県、山梨県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県など首都圏以外の地域では同様の傾向があり、土地の供給余地が大きいことから今後も土地値が上がる可能性は低いです。

東京の土地価格の推移

反対に東京では上記のように、好景気時には土地値が上がっていますし、傾向的にも2000年以降、右肩上がりに土地価格が上昇しています。

そのため、東京都や大阪府など土地値の上がる可能性のある地域以外で築年数の古い空き家を持っている場合は土地が上がるのを待つよりも早めに売却した方が手取りのお金は大きくなる可能性が高いです。

空き家の売却まとめ

市場価値が殆どない空き家でも不動産会社によっては独自のルートを持っており上手に売却してくれることがあります。使う必要のない空き家は賃貸として活用するのも一つの手ですが初期リフォームなど多大な費用が必要になりますし、様々な法的知識が必要となります。

相続などで引き継いだ築古の空き家でもそのままの状態で売ることができますので、まずは業者比較サイト(一括査定サイト)などを使って優良業者に相談してみてはいかがでしょう!?今回の記事が空き家売却の参考になりましたら幸いです。