こんにちは空き家の売却相談ナビです。今回は家の解体費用について書いていきたいと思います。不動産を売る場合、築年数が経っている物件では「土地+建物」ではなく「土地」として売りに出し解体してから売ったほうが高く売れるケースがあります。

しかし、解体費用は物件の立地や土地の形、業者によってまちまちで一般の方には判りにくいです。下記は私が所有する一戸建て(木造)とアパート(木造)を解体した時の見積書です。

一般的に木造住宅の解体費用は坪3万円と言われていますが下記ではアスベストなども使われていて処分費用が高かったのですが、坪単価3万円以内ともう少し安い金額で解体をすることができました。

木造住宅の解体費用

木造住宅の解体費用

上記は一戸建てとアパートの解体費用の見積もりです。1994年以前の一戸建てやアパートではスレートの屋根を使用している場合、アスベスト(石綿)を含んでいることが多いため解体費用がかさみます。

個人的にもっとも解体費用が安かったのは軽量鉄骨造のプレハブ住宅(セキスイハイムなどがたくさん作っている建物)で鉄骨部分を鉄くずとして売ることができるため安く解体することができます。

一戸建ての解体費用

一戸建ての解体費用

(画像引用元:http://northislands.sakura.ne.jp/)

今回取り上げた一戸建ての解体費用は上記のような1階部分がピロティー駐車場になっている物件です。上の住宅部分は50㎡弱、建築面積は100㎡程度(約30坪)、解体費用の詳細は下記のように合計704200円なので坪単価23500円程度となります。

  • シート養生:76800円
  • 住宅解体費用:157800円(坪12000円)
  • 屋根撤去費用:50000円
  • 建設設備撤去工事:20000円
  • 鉄骨解体費用:94080円
  • コンクリート土間・基礎撤去費用:155520円
  • 廃棄物運搬処分費用:150000円
  • 合計:704200円
アスベストを使っていない場合は?

屋根にアスベストを使っていなければ廃棄物運搬処分費用・屋根撤去費用は1/2〜2/3にはなると思われます。また、駐車場のコンクリート部分を撤去せず、そのままの状態で売却するのならば155520円は必要ありません。

経験上、鉄骨は売ることができるので解体費用はもう少し安くできると思います。解体費用については業者によってマチマチなので一括査定サイトを使い、複数の不動産会社へ相談すると良いでしょう!

アパートの解体費用

アパートの解体費用

(画像引用元:https://blogs.yahoo.co.jp/mtbook54)

アパートは上記のような長屋作りのアパートで床面積が186㎡(約56坪)となっております(実際に解体したものは平屋作りなので2階建てに比べると解体費用が少し高いです)。

一般的な一戸建ての解体費用は先ほどのピロティー駐車場がある物件よりも、こちらの木造アパートの解体費用が参考になると思います。平成元年築の建物で築年数は29年程度とまだ新しい物件ですがスレート(屋根)にはアスベスト(石綿)が使われています。詳細は下記のようになっており合計1411920円、坪単価25000円程度となりました。

  • シート養生:185600円
  • アパート解体費用:676320円(坪12000円)
  • 屋根撤去費用:150000円
  • 建設設備撤去工事:50000円
  • 廃棄物運搬処分費用:350000円
  • 合計:1411920円

家を解体してから売るまとめ

家を解体してから売る場合、一般的に古家付き土地として売りに出しその後、売買契約を締結した後で解体作業を行います。一般的な木造住宅の場合、解体費用は坪2.5万円前後が相場ですが、前面道路が細く重機を搬入できない場合や空地がない場合は解体費用が高くなります。

また、古家や空き家を売る場合「土地+建物」で売るか「土地」として売るかによって売れやすさや売れる金額が大きく異なるので優秀な不動産会社を見つけてよく相談したほうがいいでしょう!今回の記事が空き家の解体や古家売却の参考になりましたら幸いです。