こんにちは空き家の売却相談ナビです。今回は残置物やゴミが残っている空き家の売却について書いて行きたいと思います。関連事項として雨漏りしている空き家の売却についてはこちらで書いています。

残置物やゴミがそのまま残っている空き家

残置物

残置物やゴミがそのまま残っている空き家はよくあります。一般的には空き家の所有者がゴミや残置物を片付けて家を売りに出すのですが解体する予定の家や解体するつもりではなくても片付け費用を捻出できない場合は、そのままで売りに出る事があります。

最近では被相続人(空き家の元所有者で亡くなった方)と相続人(空き家を相続する人)が同一都道府県に住んでいない場合もあり「家を相続したはいいけど家の管理や片付けを全くする事が出来ず長年空き家になっていた」なんてケースもあります。

このような状態の空き家の場合、売る事が出来ないと考えている方が多いですが実際には残置物があるままでも売る事ができます。

空き家の残置物の撤去費用

一戸建て住宅に残っている空き家の残置物は膨大です。私も残置物の撤去に関わった事があるのですが約80㎡の一戸建ての空き家の残置物すべてで重量が約3トンとなりました!!長年住んでいた家や大きな家では5トン以上など膨大な数の残置物となる可能性があります。

残置物の撤去費用は残っている残置物にもよりますが1トンで5万円くらいの金額です。そのため3トンだと約15万円ですが、残っている残置物(冷蔵庫、洗濯機、テレビなど)によってはリサイクル料が別途かかりますので20万円を超える事もあります。

空き家に残っている残置物の撤去で一番いい方法はまず、遺品や残置物の買取業者を呼びその後、残置物撤去業者に残置物を撤去してもらうことです。ただ、遠方の空き家の場合は空き家に行くだけでも一苦労なので一括査定サイトを上手に使い対応してくれる不動産会社を見つけ全て任せてしまった方がいいと思います。

実際に売却できた残置物のある空き家

残置物のある空き家

私が知っている売ることができた残置物のある空き家です。建物面積は80㎡、1969年築の木造住宅で残置物以外にも白蟻の被害があり、畳部分はフカフカしていました。

土地の相続税路線価は1.9万円、土地は85㎡ありますが駐車場は無し、敷地延長で道路に接道しており敷地延長部分(路地状部分)の幅は約1.5mと接道義務を果たしておらず「雨漏りしている空き家」と同様に再建築出来ない不動産です。

立地は長野県や山梨県、新潟県などの中部地方にあり駅からも遠いため需要が限られます。所有者は相続でこの空き家を取得しましたが大阪在住と遠方のため4年間空き家になっていました。

運営者(右)

この空き家の概算価値を積算価格法で見積もると30万円〜80万円程度の市場価値になると考えられます。そのため「雨漏りしている空き家」に比べると売れる可能性が高かったと思います。

残置物の多い空き家が売れた理由

この空き家については初めは知識の乏しい不動産業者によって市場価格に比べはるかに高額な価格(600万円)で売りに出されていました。そのため2年間ほど全く反応がなく売られていたそうです。その後、私の知り合いの業者が仲介を行い無事、6ヶ月ほどで投資家向けに売却ができました。

売れた金額は数百万円と安いのですが持っているだけで固定資産税や都市計画税はかかりますし、火事などが万が一起こった場合は近隣住民に迷惑がかかり損害賠償請求などということにも発展する可能性がありますので管理できない空き家は早めに売った方がいいです。

この家についても購入したのは建築士も行っている投資家とのことで、数百万円かけてリノベーションを行い賃貸物件として稼働させていると聞いています。相続などで引き継いだ残置物のある遠方の空き家でもそのままの状態で売ることができます。まずは一括査定サイトなどを使い優秀な不動産会社へ相談してみてはいかがでしょう!?