今回は「一括査定で複数の会社に見積もりを依頼したけど、どの会社と媒介契約をしようかな?」「これから一括査定をする予定だけど、どういった基準で業者を選んだらいいんだろう?」といった疑問にお応えするため、不動産売買の専門家である管理人が担当者の選び方について解説していきたいと思います。

不動産売却では不動産会社選びと共に担当者選びが非常に重要となります。特に空き家の売却では相続登記などの手続きも必要になる事が多く、担当者とは長い付き合いになります。

満足いく売却ができるかは担当者による

担当者

空き家などの不動産を売却する場合「リフォームしてから売る」「残置物を片付けてから売る」「残置物はそのままで売る」「更地にして土地として売る」「投資家向けに売る」「一般向けに売る」「宅建業者に売る」など様々な選択肢が存在します。

しかし、不動産会社や担当者の能力が低いと選択肢の幅が狭くなってしまい満足いく売却ができない事があります。

管理人の不動産売却体験談

管理人は大家業をしている関係上、不動産売却を何度もした事があります。その中で担当者の能力が低いなと感じたのが2016年に一戸建ての査定をしてもらった時です。

査定した会社は近所に昔からある業者でしたが一戸建てのオーナーチェンジ売却(入居者がいるままでの売却)を殆ど行った事が無い会社でした。道路付けが悪い不動産なので査定も期待できないと思ったのですが、私が想定している5割くらいの金額で売り出し価格の査定を出してきました。

「査定が高い=いい会社」というわけではありませんが、利回り(年間家賃÷物件代金)を考えると30%以上の金額となっており、いくらなんでも安すぎると考え他の業者(担当者)に依頼し、結果的に想定売却価格の120%の金額で売る事ができました(当初査定を出した会社の2倍以上の金額で売れました)。

初めての不動産売却ではどうしても近所の馴染みの業者へ依頼する傾向がありますが、個人的には一括査定サイトなどを利用し様々な会社の担当者と会って、納得して売却手続きを進めたほうが良いと感じています。

良い担当者や業者のポイント

不動産売却

良い担当者のポイント

  • ①売主の立場に沿って物事を考えられる
  • ②不動産に関する一定上の知識を持っている
  • ③専門用語を素人に判りやすく伝えることができる
  • ④相続手続きに関する一定以上の知識を持っている

売主の立場に沿っている?

不動産会社によっては自社が儲かるために過度なリフォームなどを提案してくることがあります。リフォームを行う場合、不動産会社が紹介したリフォーム会社を利用すると一般的に不動産会社への中間マージンが発生するため、リフォームコストが高くなります(安く良いリフォームを行ってくれる会社を紹介してくれる優良な不動産会社も存在します)。

また、リフォームをすることで売買の成約価格が上昇する可能性があり、結果として不動産会社が得ることができる仲介手数料も上昇します。 このように、売主の立場い沿って物事を考えていない不動産会社や担当者には売却の依頼をしない方がいいでしょう!

不動産に関する知識のある?

不動産に関する一定上の知識を持っていない担当者は世の中に沢山います。簡単に見分ける方法として「宅建士」の資格を持っているか否かで見分ける方法があります。

ただ、持っていたとしても実務はダメな場合がありますので絶対的な方法ではありません。不動産は道路で価値が大きく左右されるので、このサイトを参考に何点か質問をしてみて答えれるかテストしてみると良いでしょう。

説明がわかりやすい?

専門用語を使って説明しても売主である、あなたが理解できなければ意味がありません。そのため、説明がわかりやすいかは非常に重要なポイントとなります。一般的に、知識がない人ほど、専門用語を利用する傾向があります。

相続に関する知識がある?

空き家を売る場合、不動産の登記名義人が被相続人(亡くなった方)のままのケースがあります。このような場合、相続登記によって、あなたに登記名義人を変更してから売却手続きをする必要があります。

このように、空き家の売却では、単純な売却手続き以外に相続手続きに関する知識も必要となるため、一定以上の相続に関する知識を持った担当者へ依頼した方がいいです。

不動産売却の担当者選びまとめ

満足売却の公式

「ネット広告ができる会社+良い担当者」

優秀な担当者を選ぶには複数の会社に査定してもらうことが重要です。一般的には大手の方が良いような気がするかもしれませんが、大手の場合、担当者の能力差が大きいので必ずしも良いとは限りません。

地方の場合、一見頼りないように感じる家族経営の不動産会社が多く存在します。そのような会社では代表者が宅建士と士業(行政書士、税理士、司法書士など)を持っており、空き家の売却に強いケースがありますので、初めから選択肢から除外せず家族経営の不動産会社も選択肢に入れておいた方が良いです。

最後の重要ポイントとして良い担当者に依頼できたとしても、その会社がネット広告(at home・suumo・homesなどのポータル広告)を行えないと不動産売却は困難を極めます。

ただ、最近の不動産会社でネット広告をしていない会社は皆無と言えますので下記のような一括査定サイトを利用し優秀な担当者へ売却を依頼すると良いでしょう!