こんにちは空き家の売却相談ナビです。今回は複数の不動産会社から査定結果が来たときの選択基準について書いて行きたいと思います。

査定価格が高い会社へ依頼すると高く売れる?

家を売る時の疑問点

ネット等で間違った情報が発信されていますが不動産の査定は一般的に媒介(仲介)で売る事が出来る予想価格であり買取価格ではありません。

買取価格の場合は最も査定価格が高い会社へ依頼すれば最も多くのお金を得る事が出来ます。しかし、不動産の査定の場合、あくまでも媒介(仲介)で売れるだろう予想価格に過ぎず、あなたの不動産を仲介したいが為に高めの査定価格を出す不動産会社もあります。

当たり前ですが、高い値段で売りに出したからと言ってその高い値段で売れる訳ではありません。私も直接・間接を合わせると数十件の不動産売買にこれまで係ってきましたが最終的に売買が成立する価格は相場と乖離が少ない無いことが殆んどです。また、乖離があったとしてもあまりにも安い金額で市場に出した時で、一般的に市場価格と乖離して高値で売れることはありません。

そして、相場と乖離した値段で市場に売りに出された家は数年間買い手がつかないなんて事も良くあります。そのため、一括査定サイトで出て来た査定額については参考にしても良いと思いますが、「高い査定を出してくれた不動産会社」=「良い会社」なんて事はありませんので注意しましょう!

良い不動産会社とは

不動産会社と契約

一括査定サイトを使った後、不動産会社へ媒介の依頼をしますが複数の不動産会社から査定結果が来たケースではどの不動産会社へ依頼するか検討する必要があります。

1つの方法としては全部の不動産会社を一般媒介契約を締結し全ての不動産会社であなたの家や自宅を売りに出す方法です。

もう1つの方法はどの不動産会社へ依頼するか決め1社と専任媒介契約を締結する方法です。家の売却が初めての方の場合、1社と専任媒介契約を締結するのがおすすめですがどの不動産会社が良い会社なのか見極める必要があります。

専任媒介契約をしても良い不動産会社

私が遠方の不動産を売る時に重視しているポイントです。まず第一に査定結果に関する論理的根拠があるか否かです。そもそも知識が無い不動産会社に依頼しまうと大変なだけですので依頼しない方が良いです。不動産の価格については「不動産会社による家の評価・査定方法」「土地売却時に参考になる価格査定・計算方法」などで書いていますが、ある程度論理的な根拠に基づいて計算する事が出来ます。

例えば査定額を1000万円と出したならばその根拠は何なのか聞いてみましょう!築年数が40年と古く土地値のみの不動産の場合、相続税路線価や公示価格などから計算した土地値が1000万円前後ならば信頼できる査定額でしょう!しかし、公示価格や相続税路線価から計算した土地値が500万円程度しか無いのに1000万の査定を出しているのならば正直その査定は信頼できない価格ですし、その業者自身も信頼に値しないと考えられます。

そして、次にレスポンスが早いかを重視しています。不動産の売買は専任媒介契約で依頼した場合、その業者の裁量に委ねられます。「一事が万事」ということわざがある通りメールの返信や電話の返信などが遅い業者は買主に対しての対応も遅く、結局、高値で売れる絶好の機会を逃すことにつながります。

その他、相性などもありますが「査定結果に論理的根拠があるか?」「メールの返信などレスポンスが早いか?」はしっかりチェックしておきたいポイントです。

家の査定と不動産会社まとめ

家の査定

複数の不動産会社から査定結果が来て、どの会社も頑張ってくれそうで決めかねているのならば全ての会社と3ヶ月程度一般媒介契約を結び家を売りに出すのも1つの手です。

このときのポイントとしては全ての会社に「皆さん良い会社でどの会社を選んだら良いか判らないので一般媒介契約でお願いします。他に依頼した会社はA社とB社です」などと伝えておけば業者間で連絡を取り合ってくれますし、家の販売活動もしっかり行ってくれる事が多いのでオススメです。

家の売却ではどの不動産会社に依頼するかがとても大切です。良い不動産会社に依頼する為にも悪徳企業を徹底排除した業者比較サイト(一括査定サイト)を上手に使うようにしましょう!