申請取次行政書士

こんにちは行政書士講座比較ナビです。今回は申請取次行政書士になる方法について記載していきたいと思います。これから行政書士試験を受ける方は知らないかもしれませんが一般的に入管(ビザ)業務を行うためには届出済証明書(いわゆるピンクカード)を取得し、申請取次行政書士になる必要があります。

届出済証明書(ピンクカード)とは

ピンクカードは画像のようなカードで申請取次行政書士管理委員会が実施した、行政書士申請取次事務研修(実務研修会)を修了することでカードを発行してもらうことができます。研修の最後に効果測定という10問の試験(効果測定)があり、あまりにも不正解が多いとピンクカードを発行してもらえないようです。

受講料

受講料は新規が30000円、更新が15000円となっています(平成30年8月現在)。毎年、東京、名古屋、大阪などの大都市でしか事務研修が開催されないため私のように地方在住の行政書士は電車や高速バスなどで事務研修を受けに行きます。

ピンクカードの有効期限

ピンクカードの有効期間は3年で、期限が切れる前に更新のための研修を受けないと、また新規で取り直さないといけなくなります。新規になると3万円なので可能な限り早めに更新研修を受けておいたほうがいいでしょう。

ピンクカードがなくてもできる入管業務

ピンクカードは申請の取次(書類を入国管理局に提出する事)に必要ですが、申請書の作成には必要ありません。そのため、ピンクカードがなかったとしても入管関連の書類作成業務自体は行う事ができます。

ただ、入管業務を専業で行っている行政書士でピンクカードを持っていない行政書士はいないので入管業務を行うのならばピンクカードの取得がオススメです。

ピンクカードの費用対効果

都道府県の行政書士会によると思いますが私の所属している行政書士会ではピンクカードを持っていたとしても全く、入管業務を行わない行政書士が結構な数います。取得にも更新にもお金と時間がかかるので入管業務に参入する前に十分検討してから参入したほうがいいでしょう。

ただ、業務はやってみないと「合うか合わないか」、「受注しやすいか受注しにくいか」がわかりませんので、投資時間や投資金額を回収できなくてもビジネス(行政書士業務)はそういうものだと割り切る事も重要です。

効果測定の問題

効果測定の問題
(効果測定問題より引用)

ピンクカードをまだ持っていない人にとって一番気になるのは新規・更新時の効果測定の問題だと思います(上記図は実際に私が解いた効果測定の問題)。行政書士になれば使える日本行政書士連合会の会員ページ(https://www.gyosei.or.jp/)に効果測定用の問題がありますので必ず解いてから実際の研修に望むようにしましょう。

専門知識になるので一般の方からすると問題の難易度は高いのですが行政書士試験を突破してきた人ならば問題なく突破できると思います。

申請取次実務研修の申し込み方法

ピンクカードを取得するための研修の情報は行政書士になると毎月送られてくる月刊日本行政に記載があります。今では珍しいFAX申し込みを採用しており、FAXで申し込みをした後、指定の口座へ受講料を振り込む事で申し込みが完了します。なお、当日は先ほど紹介した効果測定(マークシート方式)があるので鉛筆、消しゴム、シャーペンなどは忘れないようにしましょう!

申請取次行政書士まとめ

入管業務は行政書士の仕事の中でも年々市場規模が拡大している業務です。顧客数が多いので地方の新人行政書士でも業務を取る事は難しくありませんし、地方でも大手の事務所では年間数百件の件数をこなしていますので専業でも食べていける業務です。今回の記事が申請取次行政書士の参考になりましたら幸いです。

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